手足口病闘病記録、子どもの日記編

流行ってます、手足口病

この記事は、私が子供から手足口病を貰ってしまいあまりの辛さにネットの海を徘徊し、書いてある内容があまりに錯綜し混乱したために、今後この病気を貰った不運な方々のお力添えになればと思って綴ります。

稚拙な文となりますがお付き合いください。

簡単な一家プロフィール

えのき(私)
 今年33歳を迎える元バンギャ。詳しくは聞かないでください。卵巣嚢腫子宮筋腫といった婦人科系手術歴はあるものの、基本健康。

ちゃーちゃん(母)
 70歳を過ぎて高齢者の仲間入りを果たした母。文字通り女手一つで私を育て上げた過保護で出不精な人。気管支喘息持ちの喫煙者。最近はスマホでパズルゲームにご執心。

息子
 丑年生まれの1歳半。保育園と食べることが大好きで、給食は毎回お替りをする(らしい)。最近はYouTubeで覚えたにらめっこしましょが大ブーム。

ちょろ(猫)
 8歳になる雄猫。可愛い鳴き声はきっと野良時代に捨ててきた。息子に優しい一面も。

闘病幕開け~息子の異変~

7月15日(金)
保育園から帰宅後、鼻水が垂れてることに気づく。さらさらとした透明な鼻水。熱は37.0。帰宅直後の計測だったのでなんとも言えず。

保育園からの連絡帳には特にこれといった記載もなく、土日は室内遊びかなーくらいの感覚でいた反面、母に「なんか風邪貰ってきてる気がする」とぽろっと言ってました。

コロナじゃなきゃなんでもいいと思ってました。正直。

第7波の医療逼迫具合はテレビで散々言われているし、この2週間前は保育園でも陽性者が多く休園になったのもあって、警戒してて。
ワクチンを打っていようが、怖いものは怖いです。母高齢だし。

夜、緩いうんち
下痢まではいかないものの、お腹の調子が悪いのは分かった。ササっと拭いてそのままお風呂へ。「あわあわ~」なんて言いながらご機嫌な様子でおもちゃ遊びに勤しむ息子。

食欲もあるし、寝て栄養あるもの食べれば何とかなるだろう、食べムラ出てきてるからなー。ゼリー買っとくか。とか思って風呂上りに母に面倒を頼んでドラッグストアへ。

アクアライトとリンゴジュレ、プリンを買ってきた。

寝る前の検温で37.4

 

息子、発熱。~コロナ?突発熱?~

7月16日(土)
朝7:30。普段はもっと早起きの息子が起きず。ぼーっとした顔でテレビ見てるからおむつを替えようと服を捲ると、熱い。あーーー熱い。これは発熱だ。

検温、37.7℃。もっとありそうな気もしたけれど、嫌がったのので再検温は中断。あんまり食欲がないのかバナナ3口で「いなない(いらない)」と突き返される。食欲がバロメーターなところがあるので、これはヤバいと察知。

本人もあんまり動く元気がないのでfirestickでYouTube見せて抱っこ。

土曜日だったので保育園は元々お休みだったけども発熱の連絡。「現時点でクラスにはコロナ陽性児童はいないけれども絶対とは言い切れないからPCR受けてね」といわれる。

かかりつけの小児科、近所の小児受け入れ可のクリニックにトータル300回は電話した。

私のスマホからかけた回数。途中で母のスマホを借りてかけてた。トータル300回超えてた。

話し中。

分かってる。これだけ医療逼迫が騒がれてる中、簡単に枠が取れるとは思ってなかっ。でも、せめて電話が繋がってほしい、、、
でも、受話器上げてるか電話線引っこ抜いてるんじゃないの!?って言いたくなる気持ちも、わかってほしい。(医療従事者の皆様には頭が上がりません。)

そうこうしてる内に息子の熱が38.8℃を超えてしまい、坐薬投与。幸いにも息子は坐薬を嫌がらないし、飲み薬よりも効きが良い。

一度も起きてないとはいえ、熱性けいれんが怖いなあと思い母と交互に仮眠をとり夜中に備えることに。子どもの急な発熱の心配なところはこれですよね。

水分欲も食欲もあったけれど、やはりお腹が緩い。これはもう緩いじゃなくて下痢だ。

ぎゃー手についたー!動くなー!なんて騒ぎながら取り替えて、14時ごろお昼寝。

受け入れ可の病院を探す電話の旅。下手すると片道6km先の病院とかになる。残念ながら車を持ってない我が家には不可能な話。
タクシー会社に発熱した子どもを病院に連れていきたい場合の相談をしたら4社中1社のみ可、運転手次第になるので直ぐに絶対にとは言えないといわれる。片道5,000円は覚悟してほしいと。はー世知辛い金が欲しい。

一時間もしない内に息子の目が覚める。ぐずぐずのぐず~!って感じで泣いてしまうので抱っこして検温。39.1℃。

そりゃぐずぐずするよね~~~。代わってやれるものなら代わってやりたい。

延々1時間以上抱っこ(立ち)でした。腕とれるかと思った。10㎏あるからね。

いつもなら抱っこされてると変わる視界に喜んで色んなものを「取って」と騒ぐのに、ぺったり肩に寄りかかってぐったりしてる息子。頭を撫でてあげるしかできなくてこっちも辛い。

#8000(子どもの救急相談窓口)、これすらも繋がらない。
これが繋がらないって凄いな。ヤバいな。チケ発で鍛えた精神も擦り減ってきたわよ。
漸く繋がったと思っても「ただ今混雑しております。暫く経ってからおかけ直しください」って勝手に切られるの、悲しいからやめてほしい。

10回目くらいで漸く繋がって、事情を説明するも、

・呼吸の有無(これはさすがに判断迷わない、分かるよ)
・顔色が土気色/青白い、唇の色が紫になってるか
・熱性けいれんの有無
・水分を摂れてるか
・目が合うか、意識の混濁があるか

などの簡易的なチェックで終わりました。この辺に引っかかると救急搬送になるらしい。

でもこんなご時世、簡単に救急車も来れないし受け入れてくれる病院があるのか…という心配は尽きないですね。たらい回しで有名な県に住んでるので、本当に心配で苦しかった。
このあと県の発熱相談窓口にも繋がったけれど、「自分で探して問い合わせてね!HPは県のサイトから飛べるよ!」程度で終わったので特に書きません。

夜、お稲荷さん(息子の好物)を嬉しそうに食べる息子。食欲があってよかった~と安堵していたら、土踏まず~足首に赤い発疹。

突発性発疹????

突発なら発疹が出るのは解熱後、それも熱が3日ほど続いてから、が一般的。

検索魔なので色々調べた。

突発熱 一日
突発熱 すぐ下がる
突発性発疹
コロナ 小児 発疹

まあまだコロナの疑いは晴れてなかったので。咳も出てたし。

だらだら寝てたのもあってかなかなか寝つきが悪かった。寝て起きて遊んでの繰り返し。熱は37.8~38.2℃を行ったり来たり。
遊ぶ元気があるだけマシでしょと思ってる。

おむつを替える時に太もも~お尻周りまで発疹が広がってることを確認。
痒そうな見た目だけど、本人至って気にしてる様子無し。

一生懸命私の靴下を履こうと練習してました。

あと納豆巻きを見て「なっとう!」ってはっきり言った。笑った。食いしん坊、さすがです。
発語ちょっとゆっくりなのでこういうのがあると嬉しいんですよね。

 

息子、解熱までもう少し!~突発性発疹ってこんなのだっけ?~

7月17日(日)
朝、検温37.6℃。鼻の先、顎付近に赤い発疹あり。手のひらは目立つものはなく、お尻周りが特にボコボコとしてた。おしりふきで拭きながら痒かったり痛かったりしないのだろうかと心配してた。しかし相変わらず本人は気にしてない様子。

夕方になって漸く熱が下がった。

あ、もちろん朝から病院に電話しまくってたけど成果無し。
(絶対受話器上げてるって思ってた)

7月18日(月・祝)
平熱~~!

ご飯も食べるし急変はなさそう、と少し気持ち的に余裕があったのでかかりつけの小児科に発熱外来枠(PCR無し)を取る。
二日以内に熱があると発熱外来枠になるんです。(病院による)

元気を取り戻した息子はいつもの通りよく食べ悪戯に精を出してました。もう「やめて」を何度繰り返しただろう。
保育園が恋しい息子のやんちゃっぷりはすごい。保育園様様です本当に。

やっぱりお腹は緩かった。

 

いざ小児科へ!~手足口病ってこんななの?~

7月19日(火)
午前中、ベビーカーに乗せる。最近お気に入りのぬいぐるみを抱っこさせるとご機嫌な様子。病院までは少し歩くので背中に柔らかい保冷剤を仕込んで、水筒や着替えを持って。

発熱外来枠は病院の外で受ける。パーテーションの内側に案内されて、簡易的な防護服に身を包んだかわいくて優しい看護師さんに事情を説明する。

「お母さんやご家族の方で風邪の症状はありますか?」
と訊かれて、思わず固まる。

実はこの時点で私に鼻水の症状が出てたのです。素直に伝えた。謎の罪悪感あったけど。で、検温させられたけど熱は無し(36.8℃)

先生が来られて診察。この先生、丁寧なんだけど声が小さくて聞き取りにくい…息子が泣き出すと余計聞き取れない。
ズボン脱がしただけで危険察知した息子、案の定泣き出す。聞こえない~~

先生「あーーこれは…うん、これは手足口病っぽいな。口に出てないのが幸いだね~。ご飯食べれてるんだよね?塗り薬出しとくから!あと痰絡んでる音してるからいつもの薬と整腸剤ね!保育園で貰ったと思うので連絡しておいてね~」

 

て、手足口病!?!

 

すっかりさっぱり、抜け落ちてた。手足口病の存在。そもそも口内炎が出来ない手足口病なんてあるのか!?
ぶっちゃけこの時点では先生の判断を疑ってました。(笑)

診察が終わってすぐに保育園に連絡。先生の言う通り保育園以外の感染源ないしね。

手足口病ですか!あ~、、、わかりました!また症状が落ち着いたら一度先生に診せた上で連絡ください。あと併発してる可能性もあるのでPCR受けて陰性であることを証明してください~

分かりましたーご迷惑おかけしますまたご連絡します~。って切ってから、「は???」って声が出た。
PCR受けろって言った?え???どうやって????

まだあの電話地獄続けるの?

保育園側も決して悪意あって言ってるわけじゃないし、PCRが受けられない医療逼迫に怒りを覚えてるんじゃなくて、こういう事態だから余計PCRが必要な子に回らなくて大変なのでは…?っていうのが頭を巡った。

でもここでそれをうだうだ考えてても仕方ない。
色んな思いが頭を巡っていたけども、とりあえず息子が手足口病でもう寛解しつつあって、口内炎が出来てないことに安心してた。私は鼻水ずびずびだったけど。

帰宅してベンザブロックSプレミアム錠を飲んだ。

 

この日も保育園行けなくて暇な息子vs看病疲れの私&母の構図だった。保育園様本当にありがとう。

 

手足口病の情報~息子のパターン~

だらだら書いたけども、息子の場合は口内炎が出来ない分、本当に不幸中の幸いだったと思う。
手足口病は10種類くらいのウイルスがあって、それぞれ症状が異なるようですがこういうパターンもありますよ、と。

www.mhlw.go.jp

上のリンクを読んでもらったら分かるように、息子みたいに高熱のパターンは比較的珍しいようです。口内炎が出来なかったのも珍しいパターンなのかな。
口内炎が出来るとご飯はもちろん水分補給もままならないほど痛いらしく(ビタミン不足などで出来る口内炎とは違う痛みらしい)、ゼリーとかしか食べれないらしく…想像しただけで辛いです。

この病気の厄介なところは

特効薬がないということ。対処療法のみ。

というところです。ウイルスに対しての特効薬を作るのは厳しいと。
痛ければ痛み止め、痒ければかゆみ止め。
しかも先述した通り10種類くらいのウイルスなので一回罹ったらもう罹らない!ってわけではない。幼児の集団生活で絶対かからないなんて素人でも無理なのがわかるよ~。

ちなみに手足口病の親戚みたいな病気で「ヘルパンギーナ」というのもあります。これは手足の発疹は出ないものの、喉の強い痛み、高熱が特徴だそうです。

この時点では私は暢気なもので、「コロナじゃなくて良かった~口内炎出来なくて良かった~週末くらいには保育園行けるかな~」くらいでいました。

 

冒頭に書いた通り、私が貰ったんですよね。
私も不幸中の幸いな点がありましたが、壮絶な数日でした。

大人の手足口病、恐ろしいです。